HENRY

 今回のHENRYは、定番モデルのVINTAGE CALFの革とは異なり、ステッチの色に遊び心を持たせ、あえてレザーソールにし先芯を取ったクラシックな仕上がりにしました。
ソールの裏にはBROTHER BRIDGEの刻印を施しました。

デザインのソースは1920年代から40年代のトレーニングシューズをグッドイヤーウェルト製法で丁寧に作り上げました。
当時のスポーツシューズはキャンバス製が一般的でしたが、耐久性が求められるスポーツには革製のシューズも存在し、私たちはこれをアスレチックブーツと呼んでいます。レースホールが多いデザインで、パンツから見えるシルエットが美しく、足元を引き締めます。

今回は一度原点に戻り、古くから伝わるピット鞣しによる厚みとコシのあるフルベジタブルタンニン鞣しを使用しています。ピット鞣しは通常のタンニン鞣しに比べて時間がかかりますが、その分、経年変化が一層際立ちます。また、イタリアの老舗タンナーであるオットチェント社の技術を用いた染色方法によって、味わい深い色味を実現しています。

使用している革の部位はダブルショルダーという両肩部分で、独特のトラや血筋があり、これを避けずに裁断に取り入れることで、本来の革の魅力を存分に楽しんでいただけます。通常のヘンリーに比べて少し硬めですが、その分、育て甲斐のある経年変化を楽しめる革です。是非、イタリアンレザーの豊かな風合いを味わってください。

Conceria 800社(オットチェント社) トスカーノ

フレキシブルグッドイヤー製法　

先芯なし

ソール、ヒール交換可能